価格設定による販売 Private Treaty (Price)

 

価格を決めて不動産を売却する場合、初期の価格設定は大変重要となります。

価格は現不動産市場から比較・検討し、決定されます。

最も注目を集めるべき初期に、市場を大きく上回るような価格設定をしてしまうと、多くのバイヤーの興味を一瞬にして削ぐこととなり、これが長期に渡って売れないという状況を作り出してしまいます。バイヤー間の競争が発生しないため、価格は下降の一途を辿る結果となってしまうのです。

もし、最初の価格設定が市場に対し適正であれば、不動産を売却できるチャンスはずっと大きくなります。

 

 

価格交渉による販売 Sale By Negotiation

 

価格を設定せず交渉によって販売する場合、より多くのバイヤーから注目されると同時に、より望ましい価格を引き出すチャンスが増えます。

これはバイヤーが、価格ではなく不動産自体に強く興味を持つためです。

また、価格を設定する以前にバイヤーからのフィードバックを得られるという利点もあります。

 

テンダー(入札) Sale By Tender

 

テンダーは、価格設定せずに、バイヤー間の競争を生み出すことができます。

売り手が締切日および諸条件を設定し、バイヤーはこの締切日までにテンダーボックス(通常取扱いエージェント支店に設置)に自分のオファーを投函することになります。 バイヤーは、一組で2つ以上のオファーをすることも可能です。

例:高めのオファー価格で条件付(ビルダーズ・レポートを取得し、それに納得できた場合のみ・自宅が〇月〇日までに売れた場合のみ等)や低めの価格で無条件等

このオファー額は、極秘情報となりますので、他のバイヤーのオファー額を知ることはできません。それ故、バイヤーは自分にとって最善の額をオファーすることが望まれ、これがバイヤー間の競争に拍車をかけます。

売り手はテンダー締め切り後すべてのオファーを閲覧し、その中から一番好ましいものを選ぶ権利も、すべてのオファーを断る権利も、そして特定のバイヤーと交渉を続けり権利もあります。

 

 

 

オークション Auction

 

オークションは最も好ましいマーケティング戦略としてHarcourtsでも多くのお客様にご利用いただいておりますが、これには正当な理由があります。

最短期間で最高の結果を生み出すオークションは、その成功率の高さも群を抜いています。

バイヤーがオークションで不動産を購入するためには、コンディション(経済状況やビルディング・レポートなどの諸条件)を付けることができません。つまり、オークションに参加するバイヤーは、事前に予算の上限を知り、不動産のコンディションに納得している必要があります。

家を買う準備の整っている真剣なバイヤーばかりが集まり、公然の場で競うことになり、多くの証人の元家の価格が決められていくのです。